: 台湾のボーディング・スクールのインド進出プロジェクト

 

 私は今、何度も足を運んだ台湾にまた舞い戻って来ている。というのは、私が5年前に台湾の実業家と作った完璧なアメリカ式のボーディング・スクール(アメリカの校長先生がアメリカの先生と一緒にアメリカの教材を使い英語で全てを教育し、アメリカの大学に進学するという台湾のボーディング・スクールである。)のインド進出の話が持ち上がったのである。

 その台湾の学校は5年前開校した時は全く生徒が集まるかどうか分からない状態であったが、開校するや台湾人でベッドが満室になり今や第2分校まで作った。そして現在では日本(5名)、韓国、香港、中国大陸、そして何とアメリカからも留学生が来ている。アメリカからの留学生は当然Mandarinを勉強するためである。

 ところがインドのある州がこの台湾のボーディング・スクールを是非インドに誘致したいというのである。

 これからの世界は中国語と英語のバイリンガルであることが必須要件であるが、中国語と英語のバイリンガル教育が出来るのは世界でも台湾、香港、シンガポールだけである。そこで、この台湾の学校に白羽の矢が立ったのである。インドのこの州は中国語と英語のバイリンガルを育てるボーディング・スクールを作り、世界から頭脳、特に医療関係の頭脳を集約し、世界トップクラスのMedical Schoolを作ろうという構想である。この度イギリスの投資家を中心に資金が集まり、起工式をした。インドの医学水準はアメリカのそれに並び極めて高度であるが、世界中から優秀な医学研究者や医者を集めるにはその子弟を預かるボーディング・スクールがなければならない。そしてこれからのことを考えると、中国語と英語のバイリンガル・ボーディング・スクールでなければならないと言うのである。インドの先を見据えた国家政策ではある。

   
   
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