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第4回ボーディングスクール父母らの会のご案内を差し上げます。

日 時 11月5日(火)
時 間 午後6時受付開始、6時20分開演、終了9時頃

Talk スイスのボーディングスクール「Leysin American School」校の代表者とアメリカの最も古い創立を誇る女子のボーディングスクール「Linden Hall School」の校長が会の為に特別に来日し、Presentationをしてくれます。その後、個別面接のアポイントもとれます。よろしければ、お子様もご一緒に。

場 所 ホテルオークラ清流の間(Tel: 03-3582-0111)
会 費 11,000円(食事込み)
定 員 20名

お申し込みは下記の事務局まで。

<NPOボーディングスクール父母らの会>
〒100-0004 東京都千代田区大手町2−2−2
         千代田国際経営法律事務所
        代表弁護士・弁理士 石 角 完 爾
      TEL 3231−8888
        FAX 3231−8881
<父母らの会のe-mailとwebsite>
e-mail: school@chiyodakokusai.co.jpwebsite:http://school.chiyodakokusai.co.jp


 なお、第3回の父母らの会での議題となったイギリスのボーディングスクールについては、「変貌する英国パブリックスクール」鈴木秀人著 世界思想社が良い本だと会員から推薦がありました。

僕がアメリカのボーディング・スクールでの教育を勧める訳
11/05/2002
ボーディング・スクール父母らの会
代表幹事:石角 完爾

 例えば日本のマスコミの拉致問題の取り上げ方を見ていても極端に偏っているというかそれ一色で塗りつぶされているけれども、国際政治という大きな流れの中で見ると実は拉致問題はどうでも良いことであって、北朝鮮の一番大きな問題は北朝鮮の核兵器開発なのである。ところが日本のマスコミは拉致問題一色でこの問題をほとんど取り上げない。

 つまり、世界的に見て今何が重要かと言うことがこの国にいては的確に取り上げられない。

 教育においても同じことが言える。今アメリカのボーディングスクールで最も力を入れているのはコンピューター、バイオテクノロジー、バイオケミストリー、遺伝子工学等の分野である。もちろん数学にもすごい力を入れている。ところが日本の中学、高校で例えば理科の実験である生物のタンパク質を抽出してその遺伝子分析をする等ということをやっているところがどこにあるだろうか? アメリカのボーディング・スクールではそういうことをやっている。統計学なども実は教えている所はたくさんある。宇宙工学という授業もある。

 このようにこれから、そして今、最も学問、研究の分野で大きな流れになっている所の教育を日本の教育では受けさせられなのではないだろうか?私はそう思う。

 もちろん、一番重要な英語教育、これをなくしては日本のビジネスマンは将来がないぐらいに重要な英語教育であるが日本の受験英語教育ではとてもおぼつかない。

 つまり、日本の教育の質が低いだけでなく、その向かう方向や、力を入れている観点が世界の流れから完全に取り残されていると私は確信するのである。だから僕はアメリカのボーディング・スクールの教育を強く勧めるのである。

 最近の報道を見ているともっとひどいものがある。例の田中耕一氏の問題。ノーベル化学賞を貰ったということで大喜びをする記事ばかりが出ているけれども、実はもっと重要な事が報道されていない。つまり、ノーベル賞を貰った人が日本の企業では全く正当に評価されていなかったこと。ノーベル賞に匹敵する研究をしながら企業はそれを評価していない。たった1万円の報奨金を貰ったのみで社内での地位も係長以下、年俸に至ってはたった700万円。ところが、ノーベル賞を貰ったやいなや、昇進はするは、給料は上がるは、という大騒ぎになった。これなどは馬鹿丸出しでいかに日本企業が社員の発明・発見を正当に評価していないかということである。ノーベル賞を貰わなければ、ノーベル賞級の発見・発明をしていても、全く奴隷と同じ様な扱いを受けているという事である。

 だから僕はアメリカのボーディング・スクールに行くことを勧めるのだ。科学者や工学者、エンジニアを目指すものはやはり正当に評価してくれる国の教育を受け、そういう研究環境の中で働いた方が良いに決まっている。人を飼い殺しにしない、無駄に使い捨てをしない、評価が少なくても日本より正当な国で、のびのびと自由な研究をして正しい評価を受ける方が良いに決まっている。本人にとっても正当に評価される方が幸せに決まっているではないか。田中さんだって給料が上がればうれしいだろうし、地位が上がればうれしいだろう。 ノーベル賞を貰ってから後で与えるんじゃ日本国の文化勲章の意味がないじゃない。国を上げて企業を上げてこの国は研究者やエンジニアに対して評価が正当じゃないんですよ。やはり、そういう国で勉強をするのは本人にとって幸せじゃないと思う。これが僕がボーディング・スクールを勧める理由なんだ。


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