: :


日本では何故Liberal Arts教育が出来ないのか(その9) 読者からの反応


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

石角先生殿

いつもお世話になっております。

ここに書かれている今回の内容も非常に意味が深いと思います。

知識の暗記教育で役立つのは日本のクイズ番組に出演し賞金を競う時ぐらいのものです。

先生のおっしゃるとおり情報通信革命後のインターネット時代において、誰でも、何時でも、何処にいても情報にアクセスできるというパラダイムシフトが起きてしまった現代で個人の頭の中に知識をいかに正確に、多く詰め込むかを競うのはナンセンスです。

そのアクセスした知識、情報をもとにCriticalに創造的に付加価値を生んでいけるかという知価社会において、Boarding Schoolで行っている教育システム、メソッドでないと通用しないのは自明です。

ましてやGlobal社会において、創造的、批判的に深考する教育を受けた欧米のエリート達と、かたや暗記教育で知識を詰め込んだだけ日本のエリート達では競争になり得ません。

私も有名進学校と言われる中学・高校から大学に進学したわけですが、答の決まっている知識の詰め込み教育を受け、創造的・批判的思考を育む教育を受けてきたことは恥ずかしながらありません。そして、ほとんどが企業に就職してからもOJTによる経験の習熟度で昇進、昇格を競っていく中で定年を迎えるわけです。

日本経済や日本企業の国際競争力の低下は、円高やデフレなどが原因ではないと思います。その根底は教育の質によるものだと確信しております。国力の根幹は教育にあると思いますので、従来のような暗記教育を続けている限り、日本の国力浮揚はあり得ません。

従いまして、先生の著作やメールマガジンでBoarding Schoolで行われている教育を知ってからは我が子を絶対日本の教育システムに送り込むことだけは避けようと決心いたしました。

今後ともよろしくお願いいたします。

XXX

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
 
  以上
 
 

Copyright c 2001 Chiyoda Kokusai
All rights reserved.
Website Development by The Playful Gecko