日本では何故Liberal Arts教育が出来ないのか(その2)
結論から先に言うと、日本人は議論に感情的になるからである。
Liberal Arts教育で生徒の脳細胞を活性化させるためには社会的にHotなIssueを議論
するのが一番だ。
例えばアメリカで言えば「銃の所持は禁止すべきかどうか」とか、「Abortionは許さ
れるかどうか」とか、あるいは「ゲイは許されるか」といった非常にSensitiveで社
会的にHotなIssueを教室で議論する。
その時に生徒一人一人の個人の主義主張と関係なく教室を2つに分けて「お前は賛成
派、お前は反対派」と先生が分けて議論させる。
日本で何故こういうLiberal Arts教育が出来ないか。すなわち、Liberal Arts教育と
は社会全体が真っ二つに割れるような重大なIssueについて自らのCritical Thinking
の道筋を付けさせるキッカケを作る教育であるからである。
どうでもいいような問題については議論、討論してもCritical Thinkingが深まらな
い。
さて、このような社会的にタブーとも言われるようなHotなIssueで日本の教室でアメ
リカのような議論が出来るか。答えは「No」である。日本人はこういう問題に感情的
な反応しか出来ないからである。 |